Project12 やり投げ警備員

1.最終目標の映画

人はなぜ映画を作るのか?そのモチベーションはどこからやって来るのか?
その答えは、人それぞれでとても書ききれないが、僕の場合は明白だ。
このプロジェクトを完結させるためです。
「やり投げ警備員」(3部作)は一番作りたい映画で、これが完成したら創作活動をやめる。
他のプロジェクトは、この映画のための準備と言っても過言ではない。
ただし、その道のりは果てしなく遠いのです。

話の内容は3部作のそれぞれがすでに出来あがっているので、さっさと撮り始めればいいのだが、そうはできない。
なぜなら、全国ロードショーぐらいの規模の映画にしたいからです。
さらに言えば、3部作の第3作は全世界で人気になる予定です。
そのくらいのパワーがこの映画にはある!!(はず)

話は変わるが、ボブ・サップに夜道で襲われたら、どうすればいいだろう。
なにしろ、体が大きいうえに動きは俊敏、そして破壊的パワーで相手を圧倒する。
さらにアーネスト・ホーストのローキックを何発も受けても倒れない打たれ強さもある。
ビジュアル系でか弱い僕なんかは、なすすべがないが、それ以前にそもそも日本人と体格の差がありすぎる。
大山倍達先生が生きていたら、どう戦ったのだろうか?

西洋人・黒人との圧倒的な体格の差を埋めるために、日本人は技術で対抗しようとするのが普通だ。
ところが、不器用なまでにパワーで対抗し(そう見えた)、対等に戦った男がいる。
僕は彼に触発されて、この映画を思いついた。
その男とは、やり投げ選手・溝口和洋だ。

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