Project12 やり投げ警備員
6.今、やり投げがブームです。
「やり投げ警備員」のプロットをシナリオ教室のゼミに持っていった。
技術的なところよりも、通っている生徒(=普通の人)の反応を見るためだ。
結果、かなり面白がってくれた。マンガの原作として出したが、実写で見たいと言う人もいた。
では、どうやって展開させるか?
スタートは、やはりマンガが入りやすいと思った。
主人公のキャラクターがはっきりしているし、やりを投げて事件を解決するパターンで連載に向いている。
まず、マンガの原作賞に応募しよう。
そして、その後どうなるかと言うと....
○原作が高い評価を得て「やり投げ警備員」のマンガの連載が開始される。
○マンガが大人気となり、テレビ局が注目。
○「やり投げ警備員」が30分枠のレギュラー番組として放送開始。主演は溝口和洋本人!
○テレビも大人気となり、溝口和洋の人気も急上昇。やり投げを始める若者が急増。
○マンガ、テレビで得た資金を元手に、溝口和洋主演で映画化し全国ロードショー。
○映画第2作が公開。世界の投てき選手がゲスト出演。
○ハリウッドが注目し、第3作を共同製作。全世界で公開され大ヒット。
(※注意:こういうのを「絵に描いた餅」と言う)
すごい宝物を見つけた気分だった。
ストーリー、脇役のキャラクターなど作品のアイデアは自然に次々湧いてきた。
この作品が世に出れば、日本にやり投げ文化とも言うべき新しい波が訪れるのだ。
やり投げはかっこいいとみんなが思い始め、ゴルフや水泳と同じくらいに楽しむ人が増えて来る。
オープン参加のやり投げ大会が日本各地で開催されるだろうし、ゴルフ場はやり投げ場に商売換えするかも知れない。
日本が変わる、映画界も変わる、そして僕の生活も大きく変わるだろうなあ。
さっそく実現に向けてシナリオを書き始めた。
ターゲットは「ビッグコミック」の原作賞である。
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