Project7 フランス映画が好き

4.夢中な人

フローリングの部屋が、はやったときがあった。
そのころ、雑誌でかなり笑える投書を読んだことがある。
投書した人は、奥さんにサラダの朝食をフローリングの床に直に座って食べさせられることを嘆いていた。
奥さんにしてみれば、ニューヨークかどこかのおしゃれでヘルシーなライフスタイルのつもりだろうが、ご主人にしてみれば迷惑な話だ。
僕もこんなのはいやだ。普通のパンかごはんをテレビを見ながらテーブルか座卓で食べたい。

この奥さんのように、状況をあまり気にせずに自分の理想や理念を最優先させてしまい、周りの人間が振り回されることは数多い。
そうゆうのは、自分が当事者でなくて、はたから見てる分には、かなりおもしろい。

僕が映画にしようと思っているのは、フランス映画に夢中になって、まわりが見えなくなってしまった女の子の話です。
「私も(映画と同じように)、中年のダメ男と恋愛しなければならないわ」
と手頃な男と付き合い始めますが、男は投書してきたご主人のように普通の人なわけです。
最初は若い娘を相手に楽しいのですが、だんだん振り回されていって...。
まあ、こんな感じでPOPな作品になればと。

音楽や映像だけでなく、ファッションや美術にも力を入れてみたい。なんたってフランスだもの。
ただ、この作品の一番のポイントは主役の女の子ではなくて、相手役の男ですね。
ある程度年齢がいっていて、魅力的。しかも、かなり演技力が要求されます。
こういった役者というのはなかなか見つけにくい。
「しかたない、俺が自分でやるか」と話したら映画仲間の女性から、あっさりダメ出しが。いけてると思うんだけどなあ。

この映画の構想を思いついたのは昨年5月の連休。それから時間をかけてじっくりプロジェクトを進行させています。
実は遠大な構想もあるのです。

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